27番地

声優とかアニメとかライブとか

聖川さんと鈴村さんとプリライの話

私の中で、聖川さんと鈴村さんは明確に別の人で、
プリライは「アイドル的応援が可能な世界一豪華で楽しい声優のライブ」で、
私にとって鈴村さんは「真斗君の歌を支えてくれる超かっこいい大好きなおじさん」で
真斗くんは「この世に存在している私の大好きなアイドル」だって落ち着いた。
世間の人から見たら何それ?なことに辿り着くまで6年もかかってしまった。


でも私にとってはそれは当たり前じゃなくて、
これを素直に思えるようになってやっぱり真斗くんはこの世界に”いる”と確信してるし、
やーーーーっと、心の底から鈴村さんが真斗くんでよかったなあと思えた。


 

◆◆◆



私はアイドルっていうものに本格的にハマったのはうたプリが初めてで、多くの人がそうだったようにマジLOVE1000%の衝撃のまま、そのままずりずりとうたプリオタクになっていった。

それ以前の私は(今もですが)声優さんという職業の人がとにかく大好きで、色んな人のイベントやライブにしょっちゅう行ってた。いわゆる声豚。
なのでST☆RISHの"中の人"達はST☆RISHを知る前から知ってる人ばっかりで、声優さんでしかなかった。

 


うたプリにハマってから、私は猛烈にST☆RISHというアイドルにハマっていった。
愛している〜♡とかじゃなく、ST☆RISHというアイドルが、うたプリに登場するアイドルが大好きになっていった。


初めて”プリライ”に行けることになったのは2ndライブの時で、その頃は、大好きな声優さん達がたくさんいる「アニメのイベント」で、あくまで「声優さんのアニソンのライブ」のつもりで行った。


結果、マジLOVE1000%で大泣きした。
私の少ないアイドル知識で「大きなステージでマジLOVE1000%を歌う」というのが当時の私のアイドル像だった。
1階の最後列で見た、たくさんの風船が落ちてくる中、小さなキャストの姿が大好きなアイドルに重なって、頭で思い描いた光景が実現した気がしてボロボロ泣いた。

その頃までにたくさんライブに行ったことはあったけど、泣かせようという演出でもないのに涙が自然に出てくるのは初めてだった。

私は何のライブを見に行ったんだろうなあとも思った。

 



次に参加したのは4thライブの時。その頃にはすっかり声優さんというよりアイドルとしてどハマりしてた。

それ以前の私はどの作品でもほぼ必ず声優さんが誰でとか、それを基準に好きになるかを決めるくらいの"中の人厨"だった。(今でもそういうところはあるし、そういう楽しみ方はやめられないし、それはそれで楽しい。)

うたプリは初めてそういうことが気にならなくなっていた。どんどん声優さんとアイドルが離れて、別の存在になっていた。

 

渋谷に巨大広告が出れば本物のアイドルと比較して泣いたり、限定ショップが出れば朝から行ったり、3rdライブにはフラワースタンドに参加したりした、4thの時には主催もした。
宛名は聖川真斗さん宛だった。

それまではずっと声優さんが好きだったのに、うたプリにおいてはアイドル>>>越えられない壁>>>声優さんくらいになっていた。

 本当に、こんな風になるとは思わなかった。人生何が起こるかわからない。

 

”プリライ”というステージはとても特殊で、回数を重ねるごとにそこにアイドルがいるように見せてくる演出がたくさん出てきた。

4thライブも最高に楽しかった、ずっと聞きかった「騎士のkissは雪より優しく」はイントロが流れた瞬間膝から崩れ落ちた。

どの曲の演出もとても素敵で、声優さんも、まるでアイドルみたいに振舞っていた。

お客さんもアイドルのライブとして来ているようで、応援団扇を持って、アイドルの名前を呼んでる人がたくさんいた。

 

その空間にある全ての演出、物事が、”アイドルがそこにいる”ことを前提に寄せてきているような気がして、私のよく知る"声優さんのやるアニメのイベント"とは違う空間になっていた。

それがすごく好きで最高に楽しいんだけど、新たな空間過ぎてどうしたらいいかわからなかった。

 

元々好きなのもあって、声優さんは声優さんであって、それ以上でもそれ以下でもなかった。

大好きな声優さんがアイドル「みたいな」ことをするのは良くても、アイドル「そのもの」では無かった。

 

要するに、「ステージに立つ声優さんが私の大好きなアイドルと認めてしまうと、私のアイドルがいなくなってしまう」ことが一番嫌だった。

だから意地になって、「これは声優さんのアニメイベントだから」と自分自身に言い聞かせていた。

ただ、フラスタの宛名は大好きなアイドルで、ステージを見て叫ぶ名前もアイドルだったり、キャストの名前だったり、自分の中でも混乱と矛盾が大きくて、これじゃあ楽しいものも楽しめないから気持ちの落としどころを見つけないといけないなと思った。

 

 
演出は更に豪華さを増し、それこそ実在するアイドル並みになった5thライブ。

4thの後色々考えて、プリライは「限りなくアイドル的応援が可能な声優さんのライブ」なのだと思うことにした。
だからこっちもアイドル的応援で答えていいんだな、って思って挑んだ2days。
少し前まで考えられなかった自作の"応援うちわ”を持って参加することにした。


驚くほど気が楽になったし、心の底から楽しくなった。
いつもいつも楽しいけど、一番楽しかった。
(毎回その楽しいを更新してた、プリライはいいぞ)

アイドル的応援ってこんなに楽しいんだ、そりゃそうだ、「アイドル」の為のステージ構成してるんだからそれに合わせた応援をするのが楽しいに決まってる。

それが正しいかどうかはわからないけど、私にとっては一番素直に楽しめるスタンスだった。

もちろん、聖川さんの姿をステージに求めたけどそのステージにはいなかった。声優さんのステージだから。
それでも、ステージにいる鈴村さんの姿はすごく素敵でかっこよかった。

アイドル的演出はますます豪華になって、キャストもお客さんも独特の雰囲気があって、もうこれはアニメのイベントじゃなくて”プリライ”という特殊なステージだなあと思った。

いないけど、やっぱりあそこに大好きなアイドルがいるなと思った。

 




鈴村さんって、所謂「マジ聖川さん!!!」ってなる瞬間ってあんまりなくて、
唯一のシンクロは虫が嫌いなとこくらいかなって思ってて、他の声優さんみたいに見た目や身振り手振りを真似したり、キャラへの愛を語ることもあんまりなくて、
私は正直それがちょっと寂しいこともあった。
限りなくアイドルがいる空間に寄せてくれる声優さんがいることが羨ましかった。
いつになったら私の大好きな聖川さんに会えるのかなあなんて思ったこともあった。

 


先日行われた6thステージに行った。
今回もアイドルの応援をするような気持ちで、でもその気持ちと同じくらい、そこにいる声優さんも凄く応援するつもりで行った。
ずっとそのつもりだったんだけど、ちゃんと、ちゃんと見ようと思った。


2日間、何度も何度も泣いた。
私の好きなアイドルはいなかったけど、心の底から好きなアイドルのことを思ってくれる声優さんとファンとスタッフの方がいた。

6thステージではっきりと思った、声優さんとアイドルは、やっぱり別人だ。
あのステージはアイドルに寄せているけど、真斗くんの立っているステージじゃない。
でも、あのステージには誰よりも真斗くんの歌に寄り添ってくれる鈴村さんがいた。
真斗くんを好きなファンやスタッフがいて、それがいれば真斗くんはあの空間にいるんだと感じた。
真斗くんやアイドルたちがいないと、あの空間は生まれないなあと思った。
本当にベタで当たり前な言葉だけど、みんなが思っていることが証明なんだなと思った。


鈴村さんは自分のキャラクターに対して好きだとかそんなこと口に出さなくても、ダムの決壊が何だとか言ってたりしてるけど、それもやっぱり鈴村さんのいいところだ。
楽しいことをするのが大好きな大人だから、フライングやダムの決壊とか、自分のやりたいことをかなえつつ、真斗くんの要素もちゃんと取り入れてあのライブを楽しんでくれてるんだなあと思うとなんか嬉しくなった。

(プリライというステージを重く考えすぎないでいてくれているところがとても私は好きだなあと思った)
「I swear...」の噴水の演出も歌も、とても綺麗に作ってくれて、本当に嬉しかった。
文章打ってるだけで泣きそうなくらい、忘れられないステージだったなあと思う。


ある時期から避けていたうたプリに関する鈴村さんのインタビューを読んだ。
私がずっと鈴村さんという人から目を背けている間も、1stの時からずっと丁寧に真斗くんと向き合っていてくれて、本当にこじらせたオタクで申し訳なくなった。


6thステージ、マジLOVE1000%でまた泣いた。
初めて参加した2ndライブの頃から何度も思い描いた、ペンライトの海のステージで、アイドルのステージで歌う初期の曲。映像は何度も何度も見たアニメの映像だった。

1日目、涙が溢れるってこのことかと思うくらいボロボロ泣いて、ステージはよく見えなかった、というか涙で見れなかった。化粧は全部落ちた。
2日目、セトリがわかっていたから大丈夫だと思った。流れた瞬間ウルッとした。よく見える位置に鈴村さんがいた。真斗くんの歌が聞こえた。結局ボロボロ泣いて、化粧はやっぱり全部落ちた。
次は強力なウォータープルーフにしよう。

 

◆◆◆


私の中で、聖川さんと鈴村さんは明確に別の人で、
プリライは「アイドル的応援が可能な世界一豪華で楽しい声優のライブ」で、
私にとって鈴村さんは「真斗君の歌を支えてくれる超かっこいい大好きなおじさん」で
真斗くんは「この世に存在している私の大好きなアイドル」だって落ち着いた。
世間の人から見たら何それ?なことに辿り着くまで6年もかかってしまった。


でも私にとってはそれは当たり前じゃなくて、
これを素直に思えるようになってやっぱり真斗くんはこの世界に”いる”と確信してるし、
やーーーーっと、心の底から鈴村さんが真斗くんでよかったなあと思えた。

 

 

次は鈴村さんと聖川さんにフラスタが出せるといいな。

プリライは本当に最高に楽しい夢の場所です。